今回は、珪藻土のことをお話ししたいと思います。
湿気対策としておすすめなのが珪藻土です。
そんな珪藻土の素材や性質・効果をコンパクトにお伝えします。
珪藻土とは
藻類の殻が化石として固まった土(岩石)です。
珪藻が大量に死んだ死骸が徐々に分解されていって
殻だけが残り化石となって固まります。
使用箇所としては
日本では、七輪や耐火レンガ、軽量レンガとして使われてきました。
食料不足の時には、ビスケットや乾パンの増量のために入れたりしていたそうです。
今では、ビールやお酒のろ過材として、お風呂マットやコースターなどに使用されています。
海外では、古い寺院のドームとして残っています。
珪藻土の性質と効果
多孔質という構造で、細かい穴がたくさんあり、その穴が呼吸しつづけることで
吸放湿性・調湿性が高く、湿度を約40%~60%をキープしようとする性質を
持っています。
そのため、湿気対策には湿度を程よくキープしてくれる珪藻土がおすすめなのです。
また、七輪に使われてきたように耐火性も高く、融点が約1250度あるので黒く焦げる
程度で、燃えにくい性質を持っています。
万が一、火事になった時などは、燃焼時間を抑えてくれるので非難する時間を確保することもできます。
ただ、産地によって肌理の粗さに違いがあるので、実際の効果には差がでることがあります。
珪藻土の弱点
実は、珪藻土だけでは固まりません。
そのため、固めるための糊の役目をする材料によって珪藻土の質が大きく違って
きます。
お風呂マットなどで、カビが生えてしまうのは、科学物質などの合成樹脂や接着剤などを使用しているからです。
珪藻土は自然素材で呼吸し続けますが、糊が自然素材ではないので珪藻土の性質が半減してしまっているのです。
なので、自然素材の糊を使用している珪藻土をおすすめします。
また、衝撃に弱いのも弱点です。
ぶつけたりした衝撃や地震などの揺れによって、割れたりヒビが入ったりしますが、これは補修が可能です。
おすすめポイント!
珪藻土は、細かい穴がたくさんある天然素材なので、呼吸する壁を作ることができるので、湿気対策にはもってこいの素材です!
ここで気になる、珪藻土と一緒によく耳にする漆喰ですよね。
珪藻土と漆喰は、性質がちょっと違うのですが…
これまた長くなってしまうので、次の機会にお話ししたいと思います。
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